二重スリット実験
不思議にみえる
でも、それは電子を「粒」としてみているから。
その電子は、角運動量(スピン)を持っている。
このスピンは、「粒が回転」しているのではなく、「波が振動」している。
直球はストレートだけど、回転がかかっていたら、そうならない。
エーテルの中を伝わる「波」ではなくても、そのものが「波」なのだから。
さらに、その「波」の空間との作用はわからないのだから。
というより、電子という「波」は、直球を投げても、そのように空間と作用する、という性質を持っている、ということが、2重スリット実験からわかるのでは。
つまり、2重スリット実験が教えていることは、電子は完全な「粒子」ではないし、空間と作用して、まっすぐ投げても確率的にまっすぐ行かない。
そして、2重スリットで波の性質を持つということ。これは、電子が横波の性質を持ち、空間と相互作用しながら進んでいるということでは。
縦波だったら、一方のスリットを通るだけで、もう一方のスリットの影響はまったく無い。
ところが、実際は、影響がある。
もう一方にスリットがなければ、まっすぐなのに、スリットがあるから、波の性質が現れる。
では、そのもう一つのスリットは、直進する電子に影響を与えているのか。
与えるとしたら、入る前か、入ったときか、入った後か。
入る瞬間、またはそれに極めて近い前後のいずれか。
自身も波であるが、横波として、空間に、横方向に影響を与えながら進行する。
この影響が、スリット通過時に影響する。
1つのスリットを通過するときに、もう一つのスリットにも「きわめて水平に近い横方向」に、波のような影響を与えていて、
それがもう一方のスリット通過時に水平ではないイレギュラーな影響を与え、
その波が、通過中の電子(自身が振動する波であり、周りの空間にも影響を与えている)の進行にも影響を与える。
進行する電子は回りに磁場を形成し、この磁場が電場を形成する。
実際は電場と磁場が同時に発生している。水中のメビウスの輪の回転が、回転方向とその輪に対する渦の両方をつくるように。
その電磁場の、もう一方のスリットとの干渉が、進行中の電子に影響を与える。
だから、2重スリット実験は、波上の模様を、電子だけではなく、フラーレンのような巨大分子を飛ばした場合においてもみられる。
これは、「神がサイコロを振っている」のではなく、フラーレンにしても、数十の原子からなる分子であり、これは電子そのものではないにせよ、野球のボールから比べたら、きわめて「波」的なものであるから。
集まれば集まるほど、波ではなくなる。その理由は、その集合を構成する粒子を一つ見ればわかるが、角運動量的な回転をするときに、「剛体」として、ふるまう、物質本来が持つ、ド・ブロイ波的な性質が、「量は質を変化させる」つまり、古典的な「剛体」としてふるまう。
砂時計に砂が一粒の場合には、ぽつんと落ちてころころと、どこに行くか分からない、
しかしたくさん集まれば、全体の形はほぼ変わらない。
1個の粒子の運動は確率的でふらふら、
回転するドーナツ中の1分子は、他との関係を保ちながら、一定の回転軌道上以外に移動することは無い。
0 件のコメント:
コメントを投稿