2009年8月13日木曜日

シュレーディンガーの猫

(1)
観測していないうちは確定しない
(2)
観測するから確定する

というより、

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(1)
未来は不確定(重ね合わせという独特の状態)
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8D%E3%81%AD%E5%90%88%E3%82%8F%E3%81%9B


(2)
現在(観測する瞬間ではない!)の一瞬(!)に、3次元空間として確定する。

その次の一瞬(!)後には、情報になる。


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猫の生死が確定するのは、「現在」という時刻


例えば、「明日」(2009年8月14日12時00分)に猫が生きているかどうかが確定するのは、

明日(2009年8月14日12時00分)


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「明日」を「現在」の基準に取るとすると、

「明日」以降の未来では確率的

「明日」以前の過去は確定された情報(←「明日」にはもう決まっているのだから。「現時点(8月13日)も同様」)

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「今日(現時点)」を「現在」の基準に取るとすると、

「今日」以降の未来では確率的

「今日」以前の過去は確定された情報

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何の不思議も矛盾もないし、エヴェレット解釈による多次元世界も出てこない。

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観測者が「観測するかどうか」が重要ではなく、「”現在”(Now)の基準をいつにとるか」が重要なだけ。


観測者は「現在」を任意に設定できて、それより「未来」は確率の世界(重ねあわせ状態)。

それより「過去」は確定された情報の世界。


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不確定なのは、未来の猫の状態
生と死が重ね合わせの状態にあるのも、未来の猫の状態

現在(という一瞬)の猫は、重ね合わせの状態にない。
現在(という一瞬)になっ「た」時点(時刻)で、確定され「た」から。

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エヴェレット解釈・・・

「未来が2つ3つに分かれる」のではなく、

「無数の不確定な未来」が、(可能性の選択肢は無数)
     ↓
 現在に近づくに連れて、 (可能性の選択肢が3つ)
     ↓
   直前には      (可能性の選択肢は2つ)
     ↓
    現在(一瞬!)  (選択肢が1つに"収縮")
             (3次元の実体)
     ↓
    過去へ      (情報となる)
     ・
     ・
     ↓
   更に過去へ     (情報が蓄積していく)

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「現在」→「過去」の流れは、PoICの情報カードがたどる過程と同じ。

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「未来」→「現在」の流れは、・・・例えば、手帳のスケジュール欄

 遠い未来ほど、可能性は無数にある。そして、
 遠い未来ほど、確定していない。

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さらに、流れる「時間」というものは、本当は無いのではないか。エーテルのように漠然と流れる「時間」
あるのは粒子(波)の運動だけ。

ものさしに対してどれだけの長さか、というのと同じ。

個々の空間上の粒子(波)のスピン(角運動量)がプランク定数時間毎に刻んでいるだけ。


時計の針は、時間が流れているから動く、のではなく、粒子(波)が動くから(エネルギーのフロー、運動
量)、動く。

それを、流れている、とするならば、

(1)過去→現在→未来

  ではなく、

(2)未来→現在→過去

  では。

でないと、

(1)の場合には、確率の要素を入れると、無数の未来の多次元世界になってしまう(発散)。

(2)の場合には、現時点で1つの状態に「確定」し、後は情報として蓄積するだけ(収縮)。

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自然で当たり前では。

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ただし、自然でないように思われることは、ありふれている電磁波。

電場と磁場が相補的にお互いを作り合う。その様子は、直線(曲線)と、それに伴う円(渦)であらわされ
る。

回転は、虚数を考えると、自然で単純(ガウス平面)。

そして、時間と空間も、同様に、実数(時間軸)と虚数(空間の3軸)
(または時間軸が虚数で空間の3軸が実数)とする(四元数)なら。

しかし、虚数と実数の間には、回転や、1回転したら返ってくると言う、性質がある。

この点のみ感覚的に不自然と思われ、だから四元数でなく、4次元空間(3次元の空間軸と1次元の時間)で
考える。

しかし、4次元時空が四元数のように、ねじれた構造を持っていないとしたら。

最初の始まりと最後の終わり、特に最初の始まりは、「ビッグバン」=「超法規的な事件」を想定しないと行
けない(Ref:「複雑系」がよくわかる本)。

しかし、無限の未来に、確率的に何でもありの無限の重ね合わせの状態が生じてくる、とすれば。
今から最も遠い未来、しかし、それは確率的になんでもありで(サイコロが1から6のどの目がでてもよく
て、重ね合わせ状態になっている)、そんなものは、あるのもないのも同じで、何にもない時空からでも、
ちょっと対照性がくずれたら、すぐ出来てもよいのでは。

というのは、あまりにもやもやとした雲のようなものだから。
そんな、あってもなくても同じようなもの、
(しっかりしたものを作るのには、ものすごく努力と根性がいる。)

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ちょこっとした対照性の破れ。

それが連続している。

対照性が破れて、現時点として確定されたものが、プランク定数後には過去の情報になり、同時にプランク定
数後の殆ど確定された未来が、現時点の確定状態となり。


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(1)
PoICの「時空の輪」で、ドックをダムに例えて、時間を、未来から現在、過去への流れに例えている。

これは、とても自然で、情報カードを見る限りには実際にも生じていること(長いこと理解できませんでし
た)。

(2)
逆に、エヴェレット解釈みたいに、現在から、未来へ向けて、多次元世界が無数に枝分かれしていく、という
のは・・・

同じ木の枝の枝分かれを、(1)と(2)では逆から見ているだけ、だけれども、
同じ時空の状態をあらわしているのだけれども、

やはり(2)は変。というのは、未来の状態を、「不確定な重ね合わせ状態」として見ていないから。
「確定した未来が2つに分かれる。しかしお互いに干渉できないから、実質的には無いのと同じ」というの
は、、「不確定な未来の重ね合わせ状態」と言う概念とは違うのでは。

「確定な未来の別時空同時存在状態」では。

(※Ref:「重ね合わせという独特の状態」)
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8D%E3%81%AD%E5%90%88%E3%82%8F%E3%81%9B

 (2)だと、「もう一人の私は交通事故で死んでいる。」
 (1)だと、「交通事故に遭う可能性も30%ある。」

 (1)は何の問題も矛盾もないが、(2)は「ええっ?」となる。

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だから、「タイムマシンが出来ても未来には行けない。」確定した未来は無いから。
 予測として、見ることは出来る。「晴れ70%、雨30%」

過去も、「無いから行けない」時空じゃなくて、情報だから。
 見ることは出来る。情報カードのように。「昨日は100%雨が降った」

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過去の時間は無い。

ただし、世界中の過去に戻りたかったら、世界中の粒子(波)の刻む角運動量を逆回転させればいい。

同じものが見えるし、それは本当の「過去」

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特殊相対性理論で時間が「遅れる」のも、粒子(波)のスピン(角運動量)の周期が遅れるだけ。

粒(波)がゆっくり動いているだけ。で、それを「時間の遅れ」と言っている。


そこには粒子(波)のスピン(角運動量)があるだけで、流れるエーテルのような「時間」は無い。

時計と同じ。


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