2010年3月2日火曜日

3-5 物理_02


3-5 物理_05
Originally uploaded by kf333
(再生産の文章を、ぽつぽつと作りながら、貼って、眺めてみる。)

応答。
粒のぶつかりあいは、複合系(複雑系)の始まりです。

測定機器でのぶつかりを考えます。何かものを見るとき、測定機器では、{対象物・目的物・観察の対象}に何かをぶつけて、その反応を見ます。
 例えば、顕微鏡では、光を当てて、反射する光を見ます。クロマトグラフでは、紙や粒と目的物がぶつかって、出てきた変化を見ます。
 壁に①球をぶつけて、②それをとるのと、同じです。
 壁に球をぶつけると、あらゆる方向に跳ね返る可能性が生じます(発散)。これを受け取るとき、あらゆる可能性を経て、1カ所でキャッチします(収束)。

①{物理現象・はね返り}「そのもの」でしかない。

②「それ」は、生のまま数値化したら、{シグナル・信号・単位のない生の数値}でしかない。

③{シグナル・生の数値}に単位を付けて、数値データとなる。{他者・標準・モノサシ}との比較ができる。

 測定機器で目に見えないもの(温度、スピード、ある物質の濃度等)を測定する場合。一番簡単な、棒の温度計でお湯の温度を測る場合。

 ①お湯に温度計をつけると、中の赤い液(アルコール)が膨張します。この「膨張」は、ただの「膨張」で、これだけだと温度とは関係ありません。

 ②膨張した長さを測ります。3mm伸びました。この「3」という数字は、温度と関係のない「長さ」です。

 ③温度計の赤い部分の「長さ」と、「温度」との関係を測っておきます。
  10cmのとき20℃、20cmのとき40℃、30cmのとき60℃でした。
  今回のお湯では、25cmでした。このとき、お湯の温度は、先の関係から、50℃であることが分ります。

 この①から③の、一連の流れの中に、情報の質的な変化、「別の概念(物理現象から、長さ、温度)への意味づけの発現」が見られます。
 温度計をお湯につけたときのアルコールの反応、温度のアルコールへの「はね返り」(温度計から見ると、お湯に入って、逆にお湯からのフィードバックを受けた)が生じ、その変化を測ることで「長さ」という数値が得られ、その数値に温度(ここでは50℃)という意味づけがなされた。

 測定機器では物理現象を数値化するという、質的な変化を、使用者の目的により生じています。
 粒のぶつかりは、測定器の中だけではなく、自然の中、外でも海でも、情報の世界、例えばPoICのカード間でも、生じています。

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