2009年10月24日土曜日

発散と収束

(引用)
>創造的な思考は、既存の概念の新しい組み合わせによって生まれる。つまり関係ないものどうしを結びつけ、それに意味づけをする能力が創造力だと言える。そのためには、概念を想像の中で遊ばせる自由な土壌が必要である。

 これを実行するためには、図のような試行錯誤が重要である。このような思考方法を「思考の発散収縮モデル」という。この方法では、思考は「発散フェーズ」と「収束フェーズ」に分けられる。

 まず、発散フェーズでは自分に染み込んでしまった固定観念を脱ぎ捨てて、頭の中で自由に概念を連結していく。ここでは、普通なら馬鹿にされてしまうような大胆さも求められる。自由な発想を萎縮させることのないように、この段階では概念の科学的意味や社会的意味を考えないことにする。このようにして、さまざまなアイディアを連結してイメージや思考の新しい枠組みを得る。

 そして収縮フェーズでは、浮かび上がったアイディアを詳細に検討していく。一つ一つのアイディアの意味や位置づけを考察し、その中でダイヤモンドの原石を見つけたらそれを磨き上げ、もし何も残らなければ再度発散フェーズに戻る。このようなことの繰り返しで、新しい概念や方法論を生みだすことができるのである。

(Ref:複雑系入門、伊庭 崇著,p.226)

----------

>その中でダイヤモンドの原石を見つけたらそれを磨き上げ、

この過程はまさに、「鏡→剣→玉」のプロセスではないだろうか。

----------

カード間の間Δを埋める、つなぐこともまた、創造のプロセスではないだろうか。

小規模なTrinityのループ。

そこにもまた、

①再帰(鏡:雲、もやもや、この2枚の間の空間にある思い・イメージは何だろう)、
②創発(剣:間のもやもやが1つ1つ言葉・イメージ・単語・形になる)、
③相転移(玉:②で創発した個々の要素を結合・取捨選択して、一つの言葉・概念・フレーズで現す)、

というプロセスがある。

0 件のコメント:

コメントを投稿