2010年5月5日水曜日

1-1-1-5-2 [創発・相転移] 構成・構造_03

「再帰的な仕組み」から生ずるもの
PoICで、まず最初に①ドックにカードをためていく段階では、そこに情報のレベルでの形や構造(本の「目次」の様なもの)はありません。次に②カードがたまってゆくと、ドックの容量制限から来る精神的ストレスがたまり、また、情報カード群の塊の内部の情報エントロピーもまた、増大していきます。そこで、 ③主要なカードをごっそり抜き出して、「再生産」します。ここでは、(1)分類(グループ化)と、(2)順番を決める(順列化)の2つのことを行います。
グループ化(分類)も、順列化も、単純作業の繰り返しです。グループ化は、トランプの様に、カードの束から
 ①1枚目のカード[カード1]を取る。
 ②次のカード[カード2]を取る。
 ③[カード2]が[カード1]と同じグループか?
  YES→[カード1]の上に置く。
  NO→[カード1]の隣に置く。
 ④次のカードを1枚取る。→(③の作業を繰り返す)。
次に順列化。一つのグループから、
 ①1枚目のカード[カード1]を取る。
 ②次のカード[カード2]を取る。
 ③[カード2]は[カード1]の後か?
  YES→[カード1]の後ろに置く。
  NO→[カード1]の前に置く。
 ④次のカードを1枚取る。→(③の作業を繰り返す)。
この繰り返し作業の結果、ドックの中のカード群を、「塊・かたまり」としてみるとが出来る。個人的には、初めてごっそり再生産用にカードを取り出したとき、1年間多岐に渡るカードを投げ入れていたつもりが、大きく3(~4)個の塊に分けられることを見て、驚きました。
塊の大きさは当然ですが差があり(内容の分布は均一ではない)、サイコロを多く振れば振るほど1の目が6分の1の回数に近づく(大数の法則)ようなものとはまた違う、不均一化に向かう「見えない働き」があるのかな、と思いました。

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